【救世主②】3人の母親
ブログ開設しました、と母親に連絡したところ早速読んでくれたそうで。
泣きそうになったけど全部読んだ!
と速攻返信が来ました。
自然なペースでいいよ、強迫観念が出ちゃうかもしれないし。
と最後まで心配してくれるメッセージが来ました。
さて、今回は3人の母親のハナシ。
ワタシが母のもとを離れて一人暮らしをするようになったのは、今から3年前。
産まれてからずっと母と愛犬のモモ(ワタシが11歳の頃から)と女3人でいたものだから、一人暮らしを始めた頃は本当に何も出来なくて、母親の偉大さに気付かされました。
夜遅く帰ってきて洗濯する元気なんてないし、食器はシンクに溜まっていく一方。
シャンプーがなくなって薬局に走って、そしたら今度は歯磨き粉がきれる。
だんだん、部屋干ししたハンガーから下着だの靴下だの引っ張りとって使うようになる。
はじめは楽しかったけど、今思えば一人暮らしを満喫なんて出来ていませんでした。
きっと、母と愛犬と生活していた十数年が、ぶつかり合って口聞かない日があったとしても、楽しかったから。
自己紹介に綴ったワタシの性格は、母からの贈り物だと思っています。
体調が思わしくないな、ってときは医者より先に母へ連絡。
そうすると、翌々日くらいに漢方薬が届く。
仕事で悩んでるんだ、なんてぽろっとメッセージ送ろうものなら、翌日にはいろんな資料とともに、
無理しないでね。
とメッセージが添えてあるんです。
会って話すと、あーだのこーだのお喋りが止まらない母も、必要な荷物を送ってとお願いすると、多く語らず『無理をしないで』と強い想いがぎっしりと詰まっていました。
数ヵ月前、実家に帰省中、パニック発作が起きました。
彼は慣れたもんでワタシを起き上がらせていつものように背中をさする。
隣の部屋で母がコーヒーを飲んでるのを確認して、隠れるようにワタシの名前を呼び続けてくれました。
心配かけないようにと、彼なりの心遣いでした。
結局、母が様子を伺いに来て発作で苦しんで意識が朦朧としているワタシをみて、すぐに力強く抱き締めて
『力抜いて~、そーう上手ね。緊張しなくていいのよ。ママはそばにいるからね~』
と言いました。
これを綴りながら思い出し泣きしてしまうぐらい感謝の気持ちでいっぱいです。
母に心配させまいと、ワタシを落ち着かせようとした彼の優しさ
華奢な身体の母が、ワタシを優しく優しく抱き締めてくれたこと
なんと言いますか。
あのときの感触や優しい声は、きっと忘れることがないと思いました。
日を改めて、実家に帰省するタイミングがあって、母が借りてるマンションの大屋さんとその娘さんにお会いしました。
その三人の関係性は、娘のワタシでも表現しにくい不思議なご縁なんですけど。
ワタシが腕を奮ってお鍋を囲みました。
昭和初期のつらい時代を経験した大屋さんと、程よい距離感で母を友達?妹?のように付き合う娘さん。
3人ともワタシにとってお母さんでした。
会社のことをボロッカスに悪口言いながら飲んだ大吟醸、美味しかったな~(笑)
ありがとうの気持ちをどうやって伝えるべきか、面と向かって話すのが苦手なワタシは、年賀状を送りました。
あの日ネギ鍋を囲んで、悩みを話して大泣きして、美味しいねって笑って、酔っぱらったという事実が、確実にワタシを癒してくれました。
人生を自分の倍以上経験してる母からの
からだを大事にね
いつもニコニコしていて歳を感じさせない母からの
頑張ったね。お母さんに似て、優しいんだね。
そして、本当は弱いくせにプライドは高くて、今まで誰よりも無理をして育児をしてきた母からの
あなたがいたから、私は何も怖くなかった。強くいられたのよ。
という3人の母から愛情を戴いた贅沢な1日を過ごせた気がしました。
同席してくれた彼にも感謝です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
そして救世主の3人、どうもありがとうございます。