【Ross Roy】この曲を共に演奏した恩人
みなさま、こんにちは!
毎日、見上げれば青い空。
うれしい、たのしい。
冬の晴れた日は、空気がからっとしてて陽向はポカポカ。
南風が気持ちいい。
今日は今から10年以上前、ワタシがまだ中学生だった頃。
大人になった今でも、ワタシに力を貸してくれる曲、そしてその曲を一緒に演奏した恩人のお話をします。
Ross Roy
Ross Roy - YouTube
※もちろんこんな凄いクオリティーで演奏してたわけありません。笑
吹奏楽に興味がない方も、お時間のあるとき是非聴いて頂きたい一曲です。
いつ作られた曲なのか、タイトルにどんな意味を持つかなんて知ろうとすらしなかった当時のワタシ。
中学時代、吹奏楽部に入部したときのことを今でもよく覚えています。
フルート、クラリネット、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーン、バスetc...
それにドラムと数々のパーカッション。
たいして広くもない吹奏楽部の部室は、楽器でいっぱいでした。
ワタシは迷いなく、サックスを選びました。
“サックス”と言えど種類は豊富で、高い音を奏でるソプラノサックスもあれば、THEサックス!と言えるアルトサックスもあり、少し長さのあるテナーサックスや、バリトンサックスという低い低い曲を支える土台になるようなものもあります。
正直、ワタシが吹奏楽に携わったのはこの中学3年間だけですので、何年も吹奏楽をなされてるプロからしたらワタシの知識は浅はかで、大変恐縮ですが吹奏楽のハナシ、続けます。笑
適正検査的なのも無事にクリアして、ついに憧れのサックスを演奏することができました。
理由は特にありません。
自分の感覚に任せてテナーサックスを選びました。
そして、その隣でアルトサックスを担当することになったのが、タイトルにもある“ワタシの恩人”です。
そして中学3年間の締めくくりとして出場したコンクールで演奏したのが、Ross Roy。
恩人である彼女は今、2児の女の子のお母さんをしています。
小学6年生のころ、ワタシが転校した先の学校で出会いました。
いつもおしゃれな服を着ていて、ワタシの濃い眉毛と違っていつもきれいに整っていました。笑
頭もいいしスポーツ万能!
まさに“クラスのアイドル”でした。
転校してきたばかりのワタシに、とても優しく接してくれて、住んでる家は学区内の端と端ぐらい離れていたので、学校帰りよく彼女の家に遊びに行かせてもらっていました。
夏休みなんかは一緒に自由研究をしたこともあったような、なかったような。
とにかくいつも一緒にいました。
きっと、ずっと、ワタシは彼女に憧れていたんだと思います。
自分に持ってないものを持ってる人ってすごく魅力的じゃないですか。
そんな彼女と中学時代は同じ部活の仲間として、毎日同じ時間を過ごすようになりました。
正直、中学時代にも特にこれと言って人に話せるようなことはないです。
あの時代の中学生たちって、パカパカのガラパゴス携帯を親から持たされているかどうかで、イケてるイケてないの区別をしていた気がするし。
ネットの掲示板とかが流行りだして、誹謗中傷を投げ合ったり、それによって不登校になったり、傷の舐め合いで仲良くしてる友達を身近で助けることなく傍観していました。
彼女とだって、衝突して、用水路のそばの通学路の分かれ道で言い合いをしたこともありました。
お互い人見知りなのに、言いたくても言えなかった心のモヤモヤを、はじめに切り出してくれたのは彼女でした。
だからあのときワタシは自分に正直になれたし、素直に謝ることができました。
見栄を張る必要なんてこれっぽっちもないんだと、ありのままのあなたでいいと気付かせてくれたのは、ワタシより半年先に生まれただけの15歳の彼女でした。
あのときは本当にごめんね。
そして本当にありがとう。
ワタシがRoss Royという曲を今でも好きで、元気が欲しいときに聴きたいなと思えるのは、彼女と部活の仲間たち(後輩や顧問も含め)とひとつになって作り上げた貴重な一曲だからです。
一音入魂!!
と、ひとりひとりが同じ想いでコンクールに出場したことがもう10年以上前の話だなんて。
力強いこの曲の4:15あたりから、曲調が穏やかに優しくなる一時があります。
そこの穏やかな優しいサックスのソロパートを見事に大舞台で奏でたのは、彼女です。
だからワタシはいつもその瞬間に、一生懸命練習に励んでいた彼女の姿を思い出して、ほろほろと泣いてしまいます。涙腺弱すぎです。
そんな彼女から数ヵ月前、突然連絡がきました。
『来年の4月、やっと結婚式挙げられることになりました』
胸いっぱいうれしくて、うれしくて、うれしくて。
すぐに住所を伝えて招待状を待ちました。
だけど、想像したら胸いっぱいのうれしさが、なせが胸いっぱいの不安に襲われてしまったのです。
結婚式というおめでたい席で、突然発作が起きてしまったらどうしよう。
一生に一度しかない貴重な時間を壊してしまうかもしれないと思ってしまいました。
でも、彼女なら、ワタシの想いをきっとわかってくれる気がして正直にすべて話しました。
「もしかしたら、それまでに治せなかったら、今の状態のままじゃ出席できないかもしれない。本当にごめんなさい。」
数時間後、返ってきた返信の文章にワタシは涙が止まりませんでした。
そんな風に思ってくれていたことが嬉しいよ!
何かあったらいつでも言って!
くだらない話をしてまた爆笑しよう!!
抜粋しただけで、とてもとても長い文章でした(彼女はいつもそう(笑))、そこには一文一文に愛がこもっていました。
相変わらず優しくて、であった頃の何ら変わりのない彼女が、2児の母として妻として、家庭を支えていると思うと、
ワタシもこんな素敵な人間になりたいと強く思いました。
こっぱずかしくて伝えられなかったんだけどね、ワタシ、仕事がいっぱいいっぱいで出勤前の電車で憂鬱な気持ちになったときRoss royを聴いて、あなたがソロパートを演奏したあの部分でリラックスすることができてたの。
会えない時間は長いけど、一音入魂で繋いだあの絆は、絶対に切れないと思います!
あなたが奏でるサックスの音が大好きでした!
ルパン三世もね!
いつもありがとう。
出会った日からずっと、ワタシはあなたに憧れています!
大好きです。