雲外蒼天ダイアリー

接客・販売系企業に勤めて8年。多忙な毎日の積み重ねで、自律神経失調症・パニック障害を発症しました。今人生初の長期療養中でお休みしています。読書や映画鑑賞が大好き!感情移入の速さが人並みを超えています… シンプルで無駄のないミニマリストに憧れる27歳のアラサー女です。命あるものの心身と向き合いながら日々好奇心や親切心を大切に人生謳歌中です。ジャンル問わず様々なことを書いていきます。どうぞゆっくりご覧下さいませm(__)m♪

【幼馴染】友人代表の祝辞

こんばんは。
もうあっという間に外は真っ暗です。

たった2日目なのに、ここにたくさん遊びに来てくれて、ありがとうございます。


さてさて、今回は“幼馴染”について綴りたいと思います。



幼馴染って、良い響きですよね。
その字の通り、幼い頃馴染みのあった友達をさすのだと思います。


でも、幼少の頃を振り返ると、正直ワタシはこれといって友達との深い想い出はありません。

そもそも幼少期って、いつからいつまでを指すの?


Yahoo!知恵袋に同じ質問してる人がいました。笑


色々ベターなアンサーがありましたが、ベストアンサーは、だいたい2~6歳らしいです。


2~6歳っていったら、男の子は鼻垂らして、マルコメ頭で冬でもタンクトップに半ズボンで遊びまくってた頃だろうし。

女の子は口が達者で、おままごとやお花やさんに憧れてた頃でしょう。


ただ、人見知りで内向的だった(家では落ち着きのないお喋り娘)ワタシに友達なんていえる人…


たった一人だけ、いました。
ちょうど2~6歳あたり、毎日毎晩一緒に過ごした幼馴染がいました。


15年以上顔を合わせていなかった、その幼馴染が結婚することになったので、“友人代表の祝辞を読んでほしい”と依頼されたのです。


突然グループメッセージで。


仕事を終えた帰りの電車で、

『友人代表 祝辞 書き方』
『友人代表 祝辞 幼馴染』
『祝辞 何年も会ってない』

終いには、

『祝辞 親同士の方が仲良い』

とか、ワケのわからない検索をしていました。


以前私には母親と呼べるほど感謝している救世主が3人いると綴りましたが、

ワタシの母の救世主

がいました。その人こそがワタシの幼馴染の母。

ややこしいですが、それがベストアンサーなのかもしれません。

ワタシ
ワタシの母
幼馴染
幼馴染の母


ワタシの母の救世主=幼馴染の母
(その逆も然り)


要するに、幼馴染の親同士の方が親密でワタシと幼馴染本人は15年以上関わりは特になかったのです。笑


今どこで何をしているかさえ知らないし、なにが好きで、なにが趣味?
会ったことのない旦那様の前で何を話したらいいの~!!!


と、一瞬頭の中カラッポ。


電車を降りて帰り道、一人でてくてく歩きながら2~6歳の記憶を必死に甦らせました。(頭の中カラッポなのに)



ワタシが「貸ぁして」が言えなくて保育園でションボリしてると、

『ほら!じゅんばん!』

と男の子からブロックのおもちゃを取り返して、ニコニコ笑顔で『はいっ』と渡してくれたっけ。


ワタシが頑張って作ったスベスベの泥だんごを、ガキ大将みたいなのに投げたり踏んだりされたら、先生が来る前に走ってきて

『そんなことしたらだめーーー!』

ってワタシを守ってくれたっけ。


根気も勇気もないワタシに比べて、活発で勇敢で、いつも元気いっぱい過ぎるから、ケンカもたくさんしたっけ。


ワタシが甘ったれすぎて、ママを取られるのが嫌で嫌で仕方なくて、おうちに遊びに来たときは意地悪たくさんしちゃったんだろうな。


たかが10分ほど家まで歩く間に、思い出がいっぱい浮かんできました。

よし!

幼少期、強くたくましく勇敢にいつもワタシを守ってくれたあなたが、今、人の奥さんになり強くたくましく勇敢な母親になってほしいと伝えようと決めました。


式当日、15年振りの再会。


扉が開いて、大人になったウェディングドレスを身にまとってヴェールに包まれたたった一人の幼馴染が現れました。


幼少期、あんなに大きかったはずなのに小柄になった気がしました。

今、ワタシの目の前には15年という長い時間をあけて、懐かしい親子がそこにいて、母が娘のヴェールをそっとめくろうとしていました。


母親になったことないし、母親の気持ちなんてなってみないとわからないです。


ただ目の前にいる“娘を嫁に出す母親”を見た瞬間、フラッシュバックのようにまた別の思い出が涙と一緒にあふれでてきました。


『てめぇー!次同じことしたらぶっとばすぞ!』

怒るとめちゃくちゃ怖くて、口が悪いけど(笑)、自虐的なネタでその場を明るくしたり、いつでもワタシの母を守ってくれる救世主の、あの幼馴染の母親が、涙を流していました。


娘を送り出す母親の涙は、とってもとっても美しかった。


一緒に撮ってもらった写真は、見事にみんなアイメイクがくずれおちてました。


披露宴で流れたビデオに、一瞬だけでもワタシと映る幼馴染がいて、そこからはワタシが知らない時間を過ごした幼馴染がいました。


祝辞は、本当にあんな内容でよかったんだろうか…

と今でも心配してますが、披露宴が終わって会場をでるとき、しっかり手に祝辞の手紙を握りしめて


ありがとう


と言ってくれたから、きっと大丈夫だった!笑


ワタシに友人代表の祝辞を頼んでくれなかったら、たくさんの楽しかった思い出や喧嘩した思い出、出てこなかったかもしれません。


私たちの母親のように、強くたくましく勇敢に子供を守れるカッコいい大人になろうね!